赤ちゃんガイド

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ベテラン保育士さんに聞いた赤ちゃんの接し方・遊び方

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育児について、現在は本・テレビ・インターネットなど様々な媒体を通して情報を得ることができます。

昔のように大家族で暮らしお母さん・おばあちゃんから直接子育てのコツやノウハウを教えてもらっていた時代から、今は両親のみ、特にママが独りぼっちで子育てに悩み苦しんでいるという状況が増えています。
冒頭で触れた「育児に関する溢れるほどの情報」があるのは、便利になった証拠である一方、情報が多すぎたり、根拠がある情報なのか信用できなかったり、調べれば調べるほどかえって不安になってしまったり情報と現状の差に焦ってしまうこともあります。

感動の出産を終えて待っているのは不眠不休に近い育児生活。
おむつ・授乳・お風呂などのやり方は産院で基本を教わっていても、赤ちゃんを育てるのはそれだけでは成り立ちません。
初の子育てならなおさら、

  • 何で泣いているのかな?
  • どう接したらいいのかな?

というのはママは日々手探りなのではないかと思います。

筆者はもともと細かいことを気にしないタイプの性格で、子育て上で健康に関わることは心配しましたが、それ以外は心から楽しんで育児をさせてもらっています。
そんな「のんびり楽しむ子育て」を支えてくれているのは、自分の母からのアドバイスに加え、保育士歴35年の大ベテランの義母から教わる「赤ちゃんの接し方・遊び方」についてのアドバイスでした。
特に細かくあれをしなさい・これをしなさいというものではなく、自分の子育てと保育士としての経験をふまえたシンプルなことばかりでした。
でもそのアドバイスを頭において実践すると、やはり赤ちゃんとのコミュニケーションがうまくとれているように感じます。
今回は、そんなベテラン保育士さんからのシンプルな子育てアドバイスをもとに、赤ちゃんの接し方・遊び方についてをまとめてみました。
赤ちゃんにどう接したらいいのか、どんな風に遊んだらいいのかと悩んでいるママに少しでもお役に立てたら幸いです。

赤ちゃんが泣く理由

まず、赤ちゃんが泣くのはどうしてでしょうか?

泣く時の理由として考えられる頻度の高いものは、例えば下記のようなことです。

  • おむつが汚れている
  • お腹が空いている、のどが渇いている
  • 眠い
  • 抱っこして欲しい
  • 暑い、寒い

このように赤ちゃんが泣くのは不快なことを知らせてくれるサインです。おっぱいをあげる・おむつを替える・抱っこするなど赤ちゃんのサインに応じて「不快」を「快」の状態にしてあげることが第一です。
そういったひとつひとつのサインに応じることの繰り返しで、赤ちゃんはママパパへの信頼を持つようになるのだそうです。
赤ちゃんの泣いている原因を取り除くには日頃の観察が大切で、いつもと様子が違うなど体の不調が原因であれば早めに小児科や専門医に診てもらうということも大事なお世話です。

赤ちゃんの接し方

赤ちゃんと接する時に何を心がけたらよいのか、大きく3つの事を教わりました。

とにかく話しかける

これは産後まもなく言われたアドバイスです。
赤ちゃんはお腹の中にいるときから、ママの見たこと聞いたこと感じたことに影響を受けながら学び成長していると言われています。
特に耳は、お腹の中で4~5ヶ月を過ぎたころにほぼ完成しているそうです。
赤ちゃんは意味を理解していなくてもママの声を聞いていて、それと同時に脳も耳からの刺激を受けて発達していくため、たくさん話しかけることが脳の発達にもよいのです。
どんな風に話しかけたらよいの?と思ってしまいますが、何でも良くて

  • 今日はいいお天気だね、後でお散歩に行こうね
  • おむつが濡れたかな?さぁ、取り替えて気持ち良くなろうね
  • このモデルさんが着ている服、可愛いと思わない?

といった風に思ったことを大人と会話するように口に出していけば良いのです。

 さらに、2~3ヶ月頃になると赤ちゃんは「あ~」「う~」と喃語を言うようになるので、これはお話の練習が始まっているため反応してあげることが大切です。

  •  あ~
  • そうなの~、今日はご機嫌だね
  • ママに話しかけてくれたのね

と会話をすることです。

昔は赤ちゃんの周りにおじいちゃん・おばあちゃんもいたりご近所付き合いで人と多く会っていたのでそれだけ会話のシャワーを浴びせられたのが、今はママパパがその役割を担っているので、積極的に言葉のシャワーを浴びせることです。

何かできたらたっぷり褒める

赤ちゃんは1日1日成長していきます。
昨日できなかったことが今日できた、なんていうことは多くあり、どんな小さなことでも何かできたら多少大げさになっても褒めてあげるのが良いそうです。
保育園で、つかまり立ちをしていた赤ちゃんが両手を数秒離して立って見せてくれたそうで、その時に「○○ちゃん7秒も立って見せてくれた!わぁ!すごいすごいすごい!」と拍手したら、まだ7ヶ月の赤ちゃんでも得意げな表情をしてまた何度もやってくれたそうです。
筆者の子供が6ヶ月くらいの歯がかゆくなる頃に「ブーッ」と口を鳴らす時期があり、唾を飛ばすので私が困った顔をしていたら義母が「ブーッができるのね!すごいね!」と褒めている姿を見て、あぁ、これも成長のひとつだから褒めてあげるのかと気付いたことがあります。
褒められると嬉しくなるのは大人も同じ、頑張ったことを周りに認められるという体験をたくさんさせてあげたいですね。

笑顔でスキンシップ

日々のお世話で体力的にも精神的にもグッタリしてしまうことも多いと思いますが、赤ちゃんはママの表情にとても敏感です。
例えばマスクをして顔の表情を見せないでいると、赤ちゃんはママから情報が読み取れず不安になり、顔を手で触ってきたりママの反応を促すような声をあげたりして、それでも表情を見せないでいると泣いてしまうはずです。
赤ちゃんはママの表情をしっかり理解しているといえます。
常に笑顔でいるのも難しいですが、困った・悲しい・怒ったなど含めて表情豊かに赤ちゃんと接することが赤ちゃんの情緒を豊かにするのではないでしょうか。
そして抱っこをして欲しいと甘えてきたら、抱きグセなど気にせず抱っこしてあげて良いそうです。
おむつ替えの時や着替えの時にもお腹や足をさすってあげると(笑顔で)、赤ちゃんはとても気持ちよさそうにしてくれます。
ぎゅっと抱っこしたり寝るときに頭を撫でてあげたりするとママの気持ちも穏やかになるので、親子のスキンシップは双方にとって良い効果がたくさんあると思います。

赤ちゃんとの遊び方

「子供の好奇心を満たし、子供と遊び、感情的にならずに穏やかな態度で接することのできるママに育てられた子供は、幼児期のみならず就学後も感情と知性の両面でとても安定している」という研究結果があるそうです。
 赤ちゃんとの遊びが

  • 感覚機能
  • 運動機能
  • 言語機能

を発達させるものであり、好奇心を刺激するのです。

赤ちゃんと遊ぶことが、ママにとっての心のゆとりにつながっていく効果もあるのでたくさん遊んであげたいですね。

歌をうたう

赤ちゃんは歌が大好きです。
泣いていても歌ってあげると落ち着いたり、すぅっと眠りについたりするので歌の効果は大きいのだと思います。
寝返りを覚えた頃に、おむつ替え中に動き回るので困っていたら「好きな歌をうたってあげるといいよ」と教わりました。
実践してみると(特に気に入っている歌は)じっと顔を見てくれてしっかり聞いているのです。
その間におむつ替えを手早くするという作戦ですが、これは保育園でもよく見られるのだそうで、保育園ではいつも誰か(保育士)が歌をうたっていますよ、とのことでした。
遊び歌といって歌に合わせて体を動かしたりママがくすぐったりするのは、赤ちゃんとのスキンシップにもなりとても喜びます。
歌詞を忘れてしまったり音程を忘れても、思いついた歌詞とメロディで歌ってあげると良いでしょう。

絵本を読む

まだ小さいからどんな本を買ってあげたらいいか分からない…と思い本屋さんで探してみると、子供の絵本には対象年齢が記載されていないものが多くあることに気付きます。
推奨の年齢を書いている本はあるので、まずはそういった本から選んでみても良いと思いますが、基本的に対象年齢に関係なく、子供はその時期その時期によって楽しめるようです。
日本でベストセラーの絵本「いないいないばあ」は、大人が見ると「絵が少々リアルで子供は喜ぶのかな?」と思うのですが、筆者の子供は喜んで絵本を見ていました。
絵本の色や、文章のリズム・音を楽しんでいるのではないかと思います。
小さい時に読み聞かせをすると本が好きな子になるといわれていますが、ママパパも読み方を変えたり子供とコミュニケーションを取りながらページをすすめていくなど工夫しながら絵本を楽しめると良いと思います。

手作りおもちゃ

おもちゃ屋さんに行くと、子供のおもちゃの品数にびっくりします。
ありとあらゆるおもちゃが並んでいて、どれを買っていいか迷ってしまうくらいです。
もちろん子供は気に入ったおもちゃがあるとご機嫌で遊んでくれるので、お気に入りを見つけることも楽しみのひとつですが、意外と高価なおもちゃを買ってもすぐに飽きてしまったりするのです。
そんな時は手作りおもちゃはいかがでしょうか。
保育園では保育士さんが作った手作りおもちゃが大人気なのだそうです。
例えば、粉ミルクの空き缶の蓋に穴を開けて手を切らないように補強し、そこにブロックなどを落として遊ぶおもちゃは、落とした時に音がするので1歳前後の赤ちゃんに大人気だそうです。
その他にも手袋(軍手)にフエルトで顔などをつけて作る「手袋シアター」は、100円ショップで材料も手に入り気軽に作ることができ、ママが手にはめて歌ってあげたりすると赤ちゃんも喜んでくれます。
そして手作りおもちゃを集中して作ることは、実はママの気晴らしやストレス発散になったりもするのでおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?
初めての子育ては特に不安と焦りがありますが、そんな心も赤ちゃんに伝わって赤ちゃんも不安になってしまうといいます。
命に関わることには細心の注意を払いながらも、それ以外のことは常に大らかな気持ちで笑って過ごすことが育児を楽しむコツなのかもしれません。
子供はあっという間に大きくなるといわれますが、実際はママは1日1日を必死に過ごし育児の大変さに直面しています。
でも、そんな風にしながら本当にあっという間に赤ちゃんは大きくなっていくのかもしれません。
そう思うと、赤ちゃんとたくさんコミュニケーションを取り、たくさん会話し、たっぷりスキンシップをとりながら、1日1日を大切に子育てを楽しめると良いですね。